【3回目】高校入試へのカウントダウン:❸公立高校の合否はどう決まる?【前編】
2020/9/23 (水)
皆さん、お元気ですかっ?ジャンプアップ教室長でございます。
前回のブログ更新から、少々時間が経ってしまいしたが(ヾ(_ _。)ハンセイ…)、早速、「福岡県・公立高校入試」の合否決定の仕組みを詳しく見ていきましょう!
◆福岡の公立高校入試は、「入試本番」×「内申点」
まず、入学試験の基本条件の確認です。福岡県の「公立高校入試」は、1科目60点満点の5科目、合計300点で争われます。
一部高校・学科では、科目により「傾斜配点」がかかります(例えば、第6学区内では、城南高校の理数コースは、数学・理科の入試本番の点数がなんと1.5倍で計算されます!)。しかし、多くの高校・学校では、そのままの点数で合否の決定がなされます。
さらに、この「入試本番の点数」だけで合否が決まるわけではありません。「内申点(をはじめとする「調査書の記載内容」)」がそこに加わります。
「調査書」とは、受験に際して中学校側から受験高校に送られる文書で、皆さんの中学校在籍中の「内申点」「出席日数」「特別活動」などが記入されています(福岡県教育委員会のサイトに実物がアップされているので、ご興味のある方は、ここをクリック。ページ中段くらいにあります)。
「内申点」とは、簡単に言えば、皆さんが毎学期末に先生から受け取る「通知表の点数」のことです。福岡の中学校の場合は5段階評価で9科目ありますから、オール5で45点満点になりますよね。
内申点も一部高校・学科で傾斜配点がかかりますが(第6学区では、早良高校のスポーツコミュニケーション・コースは保体の内申点が1.5倍になります)、ほとんどの高校・学科はそのまま計算されます。
「内申点」は、出願先の公立高校には、中1・中2・中3の3学年の点数がそれぞれ報告されます。でも、その中でも「中3の内申点」に重きがおかれます(なので、中1・中2で勉強がうまく行かなった人も、ここから挽回可能なんですよ。この点は後でお話しします)。
では、この「入試本番の点数」と「内申点」が、実際の合否決定の場面でどのように使用されるのでしょうか?
◆「A群」「B群」とは?
それを表したものが、下の図です。
右側のマトリックスのタテ軸は「入試の点数(1~300点)」、ヨコ軸は「内申点(9~45点)」を表しています。
入試が終わると、公立高校の先生方は、大急ぎで答案の採点を進め(先生方、本当にご苦労様です)、全受験生をこの図の上に並べるわけです。
その結果、受験生は、「A群」「B群」の2つの領域に分かれて配置されることになります。
上記の例でいえば、本田君は、「入試の点数」と「内申点」ともに、高校側の求める基準に十分達した生徒として「A群(赤い領域)」に入ります。「A群」に入った受験生は、その時点で即『合格!』。「おめでとうございます!」ということになります(*^0)ノ*・.,;:.,,,
一方、「B群(オレンジの領域)」に入った受験生、ここでは、香川さんと遠藤君もまだ不合格に決まったわけではありません。高校によってその比率は違いますが、「A群」の人数は募集定員のおよそ60%に過ぎないからです。
定員の残り40%を選抜するために、高校の先生方は、ここから「調査書」の記載内容をもとにして、ウンウン唸りながら「B群」の受験生たちをふるいにかけていくことになります。
というわけで、福岡の公立高校に合格するには、「入試本番で頑張ることはもちろん、『内申点』を上げておくことがムチャクチャ大事やん!」ということがお分かりいただけたと思います。
次回は、高校の先生たちが、「調査書」のどのあたりを重視して「B群」の受験生の中から合格者を選ぶのか、福岡県の公立高校入試の合否の仕組みを踏まえて、皆さんはどんな勉強をすればよいのかをお話ししたいと思います。
さてさて、「B群」に入った香川さんと遠藤君の運命や如何に!(*゚▽゚*)ワクワク
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